CircleCI に入ってる MySQLは 5.5 です。古いです。
この記事では、 CircleCI の Docker を使って、 MySQL 5.6, 5.7 を動かしてみました。

circle.yml

machine.services で Docker を使えるようにします。

machine:
  services:
    - "docker"

dependencies あたりで MySQL を起動します。

dependencies:
  override:
    - docker run --detach --publish {port}:3306 --env MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD=yes mysql:{version}
    - mysqladmin --host=127.0.0.1 --port={port} --user=root --wait ping
  • {version} の部分には、使うバージョンのタグ (5.6, 5.7.11, latest 等) を指定します。
    • タグは mysql - Docker Hub から確認できました。
    • マイナーバージョンまで細かく指定出来て良いです。
  • {port} の部分には、接続するときのポート番号を指定します。
    • CircleCI では既に MySQL が動いてるので、 3306 は使えませんでした。
  • MYSQL_ALLOW_EMPTY_PASSWORD=yes で root パスワードはなしにしてます。
    • 必要なら MYSQL_ROOT_PASSWORD, MYSQL_USER, MYSQL_PASSWORD 等を使うと良さそう。
  • mysqladmin ping が通るまで待機してます。
    • docker run だけだと即座に接続できないことがあったので。
    • --wait オプションで失敗してもリトライしてくれるようです。
  • --hostlocalhost ではなく IP アドレス (127.0.0.1) を使ってます。
    • localhost だとソケット接続になってしまうようです。
    • --protocol=tcp オプションを使っても良いかも。

あとは後続処理で自分用の DB やテーブルを作るなりテストするなり。
もし mysql コマンドで繋ぐなら、こんな感じで接続できました。

test:
  override:
    - mysql --host=127.0.0.1 --port={port} --user=root --execute "select host, user from mysql.user"

Docker 使わない版

以前こんな記事も書きました。

CircleCI で MySQL 5.6.23 を使う (現 Amazon RDS の最新版と同じバージョン)

この記事では、既存の 5.5 をアンインストールしてから、
localhsot に 好みのバージョンをインストールするようにしてました。
これだと CircleCI の既存の状態を意識しないといけなかったり、
5.7 にしようとしたら既存データのアップグレード等が発生したりで面倒でした…

今回の Docker なら、タグを書き換えるだけなので楽ちんです。

コード

実際に CircleCI で回したコードと結果です。
5.6, 5.7 の2つを起動して、それぞれのバージョン, DB, ユーザを出力しました。